今日のシロアリ駆除現場の写真（沖縄のブロック造りのお客様）ですが、被害はかなり進行していました。
まず、増築部分の床下を見ると、床束の付近のコンクリート亀裂から、おもいっきり頑丈で太い蟻道が伸び、しかも床組全体に広がっており、なんと畳の縁や底までも、食害しておりました。
束石付近の土間コンの亀裂から伸びる蟻道
またブロック立ち上がり部分の土間コンクリートの亀裂から、とても太く、しかも頑丈な蟻道が上がってきていました。
バールで何度叩いても、簡単には壊れない蟻道（蟻土）で、私達防除士でもあまりお目にかかれないほど凄いものでした。沖縄に生息するイエシロアリは、年中活発に活動しており、施主さんがシロアリの食害に気付いた時には、かなり被害が進行し、結局、シロアリの駆除だけではなく「リフォーム代」に莫大な費用がかかった施主さんもいらっしゃいます。
畳の食害痕
沖縄の家屋の造りは、ＲＣ造りと、ブロック造りが多いことから、一般的に「シロアリは入りにくい」と思われがちですが、そうではございません。沖縄のイエシロアリは、「シロアリの生息の環境」さえととのえば、容赦なく家屋にまで侵入し、知らぬまに、大事な家屋のみならず高価な「家具」や「衣類」そして「書籍」までもボロボロにしてしまうケースは少なくありません。私達シロアリ防除士と致しましては、ぜひ「五年に一度の定期的な予防工事」をお勧いたします。