トコジラミ駆除

トコジラミ駆除

今日は、弊社の代表が書いた内容を掲載します。

ネッタイトコジラミ

ネッタイトコジラミ

日本でトコジラミが終息し始めたのは1985年頃だったと記憶してます。

私は昭和58年(1983年)から、ペスト・コントロール(害虫駆除業務)に従事し、その時期は、東京の某会社にて駆除のノウハウを叩き込まれておりましたが、その当時は、ホテルや旅館からのトコジラミ(南京虫)駆除依頼も年に3件~5件ほどは、あったかと記憶しております。

しかし当時は、殺虫剤としてとてもシンプルな「有機リン系殺虫剤(スミチオン乳剤)」や「ピレスロイド系殺虫剤(スミスリン等)」でも容易に完全駆除を施すことが出来ておりました。

そして昭和60年(1985年)頃からは、トコジラミ被害の報告も殆ど無くなり平成に入る頃には、完全に日本でのトコジラミ被害は終息したかのように思えました。

7~8年程前、突然沖縄の民家でトコジラミが発生!

しかし、今から7~8年ほど前に、突然不動産管理会社から「見たことのない虫に刺される」との報告があり調査に赴くと、何と約20数年以上も、お目にかかることの出来なかった「トコジラミ」だったのでした。

もちろん30年も前に、トコジラミ駆除の経験があった私は、マニュアルの通り、有機リン系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤で防除施工を行い「これで大丈夫!」と高をくくっていましたが、何と駆除から一週間後の深夜、とつぜん施主から「トコジラミは全く減っておらず、夜な夜な噛まれて眠れない!」とのクレームのお電話を頂いたのです。

その時は、何が何だか理解ができず、もう一度同薬剤で丁寧に防除の再施工をするも、それでもトコジラミは元気よく動き回る始末で、私は「もしや薬剤抵抗性?」との不安が頭をよぎりました。

ついに、殺虫剤抵抗性トコジラミが日本にも入ってきた?

さっそく、トコジラミについて、外国の研究データをインターネットで調べたところ…。
何となんと、“殆どの市販殺虫剤に抵抗性を持つ「ネッタイ・トコジラミ」が、東南アジアや、アメリカ全土でも発生しており、しかも、海外旅行者によって全世界に拡大し始めている〟と言うような記事が、目に飛び込んできたのです。

その当時、当社も、薬剤抵抗性の「スーパーゴキブリ」や「スーパーラット」の駆除法においては確立したものの、薬剤抵抗性を持った「トコジラミ(スーパー・トコジラミ)駆除」の知識は乏しく、まるで未知の害虫に遭遇したような衝撃を受けたこと、今でもはっきりと覚えています。

申し訳なくも、当初はトコジラミ駆除依頼はお断りさせて頂いておりました。しかし…。トコジラミの被害で悩んでいる方々の訴えるようなお言葉を頂き、「防除士として何としてもこの『殺虫剤抵抗性のトコジラミ駆除を確立したい』との思いで研究に研究を重ねた結果、いま現在、私ども会社では、抵抗性トコジラミの駆除は、ほぼ確立しております。

しかし、トコジラミも小進化を遂げる昆虫には変わりありません。ですので、いつの日か、「さらなる、最強トコジラミに進化する可能性」があることは否めないのです。

しかし、私どもPCO(ペスト・コントロール・オペレータ)は、プロの害虫防除士です。頑張って研究を重ねて行きたいと思っております。

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